メアリと魔女の花

 

 

メアリと魔女の花の試写会を観た感想考察レビュー(ネタバレ注意)

 

メアリと魔女の花を観てきました。

もとジブリスタッフによる「スタジオポノック」の作品。

あるいみジブリの後継者ですよね。

ってことで、ざっくりストーリー。

※※※ネタバレが含まれるため、知識なしで楽しみたい方は、読むことを控えてください※※※

 


明るくて、なんにでも関わりたいけど、

不器用で、結局周囲に迷惑をかけてしまう女の子、メアリ。

 


そんな自分を、変えたいと心の底では思っている。

 


赤い館村で新聞配達をする男の子、ピーター。

彼もまた、早く大人になって仕事がしたいと強く願っている。

 


そんなある日、メアリは、入ってはいけない森で、

「魔女の花」をみつけてしまう。

 


その花の名は、夜間飛行。

使えば、強力な魔力が発動する。

 


そして、その花は、

魔法世界の最高学府「エンドア大学」の校長マダム・マンブルチュークと

魔法科学者ドクター・デイも狙っていた。

 


というストーリー。

 


ちなみに、試写会会場。

大阪国際交流センター

 

 

 

以下、妄想考察。

個人の見解です。

 


もちろんスペクタクルも大事だけど、

 

 

 

この映画のテーマは、

変わりたい気持ちと、魔法の力。

なんだと思う。

 


いまの自分を変えたい、いますぐに!と思うことは多いけれど、

それって魔法でも使わなければ出来ることじゃない・・・

 


だけど、本当に魔法なんかで自分を変えていいんだろうか?

 


この魔法ってのは、いろいろな暗喩だと思います。

例えば、

だれか特別な才能のヒトの協力やネームバリュー、

(まぁ、天才宮崎駿巨匠?)

テクニックだけのその場しのぎの方法、

(天才広報、鈴木敏夫プロデューサー)

などなど。

 


もちろん、いろんなヒトの協力やテクニックは力強いけど、

本当の自分がそのままじゃ、結局、バレちゃう。

 


だから、魔法はいらない。

 


なんだか、スタジオポノックジブリから正式に独立するためのメッセージのようにもとれますが、このテーマは、身近な生活のなかにもよく起こることだと思います。

 


高いブランドバッグを買うのは何のため?

てきな。

 


いろんな場面で、見栄や嘘、テクニックだけでうまくうまくいくこともあるけど、

やっぱりそれだけじゃ、ダメというか、虚しくなりますよね。

 


結局は、自分自身の力で自分を変える必要がありそうです。

大変ですけどね。

 


好きなシーンは、魔法の光の使い方です。

少し抑えた色合いの絵に、魔法のCGというか光の表現がとてもマッチしていてキレイです。

宮崎駿さんなら嫌っていそうな表現ですが、そこがまたいいです。

 


ちょっと苦手なシーンは、

男の子ピーターがつかまるのですが、

その理由がメアリの不注意というか、ちょっとヒトとしてどうなんだろう?

ってことに、原因がある部分です。

自分が怖いから、関係ないヒトの名前をだす。的な。

 


あと、猫が、魔女の花のある場所までメアリを連れてくれるのですが、

連れてきたわりに、フーフー!とおこって触るな!感をだします。

なにしに、連れてきたのかよくわかりませんでした。

もしかしたら、わかるひとにはわかる??

 


全体的には、

過去のジブリ作品のオマージュのようなシーンが多く、

われわれはジブリの正式な後継者だ

といわんばかりな映画です。

 


それって、映画のテーマと少しズレてないか・・・?

まぁ、わたしの勝手なテーマ解釈だし・・・いっか。

 

 

 

魔法大学にのぼる天空の階段は、

ちょっとエヴァQっぽいとこもあった。

 


ということで、なかなかに映像が楽しめる作品です。

 


映画をシーンごとに楽しめるタイプのひとにとっては、

かなり良作だと思います。

お子さんとか、イイ意味で純粋なひととか。

そういえば、駿さんは、アニメは大人のみるもんじゃない!って言っていたような・・・すいません、すごく、みてます・・・

 


ジブリからの悪しき習慣なのか、

ストーリーというか行動原理に違和感を感じるひと(いわゆる頭でっかち派)には、

ちょっと厳しいかもしれません。

なぜ、そうなる?って部分が多くて。

 

帰りにビヒダス引換券もらった!